セ・リーグ vsパ・リーグ 評価評論

トレードはセ・リーグとパ・リーグ間で成功しやすいのか

グラウンドと網

セ・リーグとパ・リーグの間のトレードは、成功することが多いです。

投手も野手も指名打者制度の有無が大きく関わっていることがあります。セ・リーグでは指名打者制度を採用していませんので、投手も打席に立つことになります。一般的に、投手は次の投球回のことを考慮して、腕や指、肩に打撃のダメージを与えたくないので、積極的に打つことがありません。塁上に走者が埋まっていたり、打撃が好きな選手だったりすれば、積極的に打ちに行くこともありますが、バントで走者を送るケースが多いです。ですから、セ・リーグの場合は、投手が、相手チームの投手の打席で、小休止を取ることも可能なのです。

しかし、パ・リーグの場合は、指名打者制度を採用していますので、投手は全ての打席に気を配らなくてはいけません。一方、指名打者の場合は、守備機会がありませんので、守備の苦手な選手でも試合に出場しやすくなるでしょう。

リーグ間のトレードが成功しやすいと考えられるのは、一般的に、パ・リーグの投手が移籍した時、セ・リーグの守備が苦手なパワーヒッターが移籍した場合と考えられています。もちろん、これらのケースに当てはまらなくても、監督やコーチの考え方や指導の仕方により、チームカラーに合った選手が活躍することもあります。伸び悩んでいた若手や、選手層が厚すぎて出場機会に恵まれない場合は、適材適所を考えてトレードが行われるため、のびのびと活躍するケースが多くなっています。