セ・リーグ vsパ・リーグ 評価評論

日本プロ野球 海外でキャンプをする理由

北海道日本ハムファイターズは、2016年よりアメリカ・アリゾナ州で春季キャンプを行っています。成田空港から約9時間のフライトがあり、練習時間にロスが出たり体調管理が大変だったりするのでは、と心配しているファンもいるかもしれません。しかし、日本に比べると雨が少なく天候に恵まれている環境なら、練習メニューも順調にこなしやすいのです。

現在、沖縄の一軍キャンプ地である名護市営球場が改装中というのもありますが、栗山監督はアメリカでのキャンプを前向きに捉えています。日本のキャンプ地よりも周辺に娯楽が少なく、選手が野球に専念するには絶好の環境です。海外で前半キャンプを行い体力的な負担もありますが、それをすべてリセットして日本に帰国します。そこから新たにスタートすることで、次にやるべきことがハッキリするのです。アリゾナでは紅白戦、さらに韓国球団との試合も組まれていて、実戦での結果を出すチャンスもあります。快適な気候で一通りのメニューをこなし、心身的にも充実したキャンプとなるでしょう。

帰国後には、一軍と二軍の入れ替えがあることも、海外で練習をする選手にとって発奮材料となり、また日本でキャンプを行っている二軍の選手にも同じことがいえるのです。選手がそれぞれに高い目標を持つことで、キャンプ後半へのモチベーションが上がります。日本のプロ野球チームが海外でキャンプを行うことは、日本だけでは経験できないさまざまなメリットがあるということです。

海外キャンプの理由